天文

惑星と恒星の中間の天体「褐色矮星」最も冷たい恒星?それとも最も熱い惑星?

MongolPeng

惑星よりも質量が大きいが、恒星ではない。恒星よりも質量が小さいが、惑星ではない。恒星の周りを周っているが、惑星ではなく連星という扱いになる。でも恒星ではない…。そんな亜恒星天体は「褐色矮星」と呼ばれています。

木星の12倍から太陽の半分の質量までの範囲の質量を持つ天体は、内部で重水素という水素の種類の一つが核融合(合体)を始め、エネルギーを自ら生成します。しかし、この天体は普通の水素が核融合するには至らないため、発するエネルギー量は恒星より断然少ないのです。ですから、通常はそれほど強く輝きません。大きくて若い褐色矮星は遠くから見ると小さな恒星である「赤色矮星」と見分けがつかないほど明るく輝きます。対して、小さく、古い褐色矮星はほとんど光を放たず、人間の目で見ることはできません。

ただし、ほとんどの場合、褐色矮星は薄暗いマゼンタ色で穏やかに輝きます。

褐色矮星の燃料となる重水素は普通の水素と比べとても希少な水素なので、星の年齢にしてはすぐに使い果たしてしまいまい、後は冷えていくだけの存在となります。半分巨大ガス惑星の性質もあるこの星で重力崩壊は起こりようがないため、恒星とは違い、コンパクト星になることはありません。

遠い将来、宇宙で星生成が終了し、全ての恒星が死んだとき、褐色矮星が他の天体と衝突することで赤色矮星として輝くことも想定されるため、全ての恒星が死んだとき、我々生物が生存するためのカギとなる天体になることでしょう。

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